失望とこれから

(7月9日追記・更新)

ついに女性の権利が奪われた

もうすでに日本でも報道されてますが、ついに6月24日アメリカでは女性の権利のひとつが奪われました。

このブログでもつい最近書きましたが、人工妊娠中絶をアメリカ合衆国憲法により保障された権利とし、同時に堕胎禁止を違憲としたロー判決が、24日に米国最高裁により覆されたため、女性が中絶できる権利が奪われたのです。

これにより、オハイオ州を含む11州で自動的に中絶禁止になります。

オハイオ州では、以下の内容になります。

(胎芽の)心音が確認された時点(妊娠周数が約5〜6週)で堕胎禁止となり、中絶処置を行った、もしくはその処置を幇助した医療機関や医療従事者は重罪の責務を課せられる。

レイプ、近親相姦、そして胎芽に重度染色体異常が確認されても、例外にはなりません。例外は母体の命と健康に危険が確認された場合のみ。

この判決は、予想通りでした。まさかこんなに早く結果が出るとは思ってませんでしたがね。最高裁の裁判官は9人で構成されてます。そのうちたったの3人しか民主党大統領が、指名したリベラル派の裁判官はいません。当然勝てるわけないです。

保守派の裁判官6人のうち、トランプが任期中に指名した裁判官が3人もいます。そして保守派裁判官全6人のうち一番質悪いのが極右とも言える超保守派のトーマス判事。今回の中絶禁止のみならず、同性婚やはたまた避妊薬など避妊自体に関しても禁止の意向を示唆してます。

因みに余談ですが、トーマス判事の妻ジニーは2021年1月6日に起きた国会議事堂襲撃事件に関与した疑いがあるにも関わらず、今のところなんの法的措置も取られてません。

以前も書きましたが、オハイオ州のDeWine知事はもちろん、オハイオ州議会も保守派である共和党が過半数を占めてます。つまり、選挙で民主党の知事を選出し、オハイオ州議会も民主党の議員が過半数を占めない限り、オハイオ州における中絶禁止はなくなりません。

想像してみてください

日本人は概して政治の話を、普通の会話でしたがりませんよね。アメリカ人も社交の場ではしませんが、社会問題に関してたまに話題に出ることもあります。でも日本人は社会問題さえも、あまり話題にしないし、政治や社会の話題をする人に対して面倒くさい堅物という印象がまだあると思います。事実、私も20代〜30代といった若い頃は、そういった印象を持ってたし、政治はもちろん選挙にも今ほど興味がありませんでした。

でも子供たちを産み育ててる段階で、少しずつそれが変化を遂げて行きました。大きく自分の関心が政治に向かったのは、やはりトランプの登場です。自分には関係ないと知らないふりができない状況になってしまったんですよ。そんな難しいことは知りたくない、関わりたくないと思っても、人種差別や乱射事件が増加し、女性の権利が奪われる現実は避けられないんです。子供達の将来を考えれば考えるほど、今アメリカが向かってる先は、時代から逆行し闇でしかありません。

もしこのブログを読んでるあなたが中絶反対派、もしくは共和党支持者、もしくはあなたの家族が共和党支持者でも自分には関係ないと思ってるのなら、静かに以下のことを想像してみてください。

  • もしあなたの妻やパートナーがレイプされレイプ犯の子供を妊っても、「神からの授かりもの」として喜び、自分の子供として愛し、成人するまで育てることができますか?
  • もしあなたの娘がレイプされレイプ犯の子供を妊っても、9ヶ月の妊娠期間を耐え出産しろと言えますか?
  • もしあなたの娘が近親相姦の被害に遭い子供を妊っても、9ヶ月の妊娠期間を耐え出産しろと言えますか?
  • もしあなたの妻やパートナーが子宮外妊娠をし処置を必要としても、胎芽もしくは胎児心拍数があるが故、処置をできずに感染症を起こし、命を落としても良いのですか?
  • 金銭的に余裕がなくても、子供を産まなければならない状況になったらどうしますか?
  • もしあなたの子供が同性愛者で、今まで幸せな結婚生活を送っていたのに、仮に突然同性婚姻制度が破棄され社会保障もなにもかも失ってしまったらどうしますか?
  • もし仮に避妊薬や避妊具が禁止されたらどうしますか?

望まない妊娠をし、中絶という選択をする女性に、それを自ら喜んでする人なんていません。心身ともにボロボロになり悩みに悩んで決断してると思います。その後だって一生消えないの心の傷を負い、その傷を抱えながら生きて行かなくてはならないのです。

そして、当たり前ですが、妊娠は女性一人ではできません。男性も関わってるのに、なぜ女性だけが9ヶ月の妊娠期間と命にも関わる出産を耐えなければいけないのしょうか?
望まない妊娠により精神を壊すのことは大いにあり得るんですよ。なぜそんな負担を女性だけが抱えなければならないのでしょうか?
女性個人の体のことなのに、なぜ妊娠・出産しない男性が大多数を占める政府が決めるのしょうか?

あなたにできること

もし今アメリカで起ってることに憤り感じ、なにか行動をしたいと思ったら、たとえ家族があなたの信念と反対でも、ぜひ実行してください。一人一人の行動が大きな意味を持ち、変化へと繋がって行くはずです。そうやってアメリカは成長し、変化を遂げてきたわけですから。

もしアメリカ市民権を持ってるのなら、今年11月の中間選挙でぜひ投票へ足を運んでください。

日本人は米国籍を取得しない人が多いです。私も去年初めまでそうでした。人それぞれ事情があると思うけど、やっぱり日本が二重国籍を認めないのが大きな理由だと思います。私も二重国籍を持ってたら楽なのに〜と、どれほど思ったことか!

ただ、もし米国籍取得をするか否かを今悩んでるのなら、ぜひ取得して投票に行って欲しいと願ってます。私も悩んで悩んだ挙句に決断しました。

パンデミック渦中、日本に頻繁に帰国するわけでもないから、後悔はありません。それに、仮に将来日本国籍再取得を望んでも、元日本人であれば手続きはそんなに難しくないとも聞きました。

ですから、今もし参政権を得たいけど悩んでるのなら、ぜひ米国籍取得を検討して欲しいのです。たとえ今年の中間選挙に間に合わずとも、2年後の大統領選に一票を貢献して貰えたらと、切に願わずにいられません。

もしどうしても米国籍取得を決心できないのであれば、女性の権利を支持する市民運動団体や政治家に寄付という形で貢献もできます。以下そのリストです。(リストは後日増える可能性がありますので、興味がある方は私のツイッターアカウント(@eccochann)をフォローして更新を待ってくださいね。)

中絶に関するサポートをしてる非営利団体

中絶禁止になった今、他州へ中絶をしに出向く費用や中絶処置、また訴訟費用など、こういった非営利団体は運営資金が必要になります。ぜひ資金援助にご参加ください。

嘆願署名運動のサイト

現在行われてる嘆願署名運動のひとつです。名前とメールアドレスと郵便番号を記入するだけです。ぜひご参加ください。

民主党候補者

とりあえず知事選と上院議員選の民主党候補者だけ載せます。キャンペーン資金が集まるほど、政治運動キャンペーンに大きな効力が生まれます。ぜひ寄付をしてみてください。

  • Nan Whaley: オハイオ州知事選に出馬してるNan Whaleyさん(元デイトン市長)のサイトです。
  • Tim Ryan :オハイオ州上院議員選に出馬してるTim Ryanさんの公式キャンペーンサイトです。

ここまでブログを読んでくださったみなさま、ありがとうございます!
このブログを読んでる方の中で、私と賛同して一緒に戦ってくれる同志がいることを願ってます🙏
なにかを変えるためには行動するしかありません。
あなたもぜひ一緒に戦いましょう💪

【7月9日追記・更新】

オハイオ州では子宮外妊娠(ectopic pregnancy)は例外に当て嵌まり母体を救う処置として中絶できるらしいですが、依然とレイプや近親相姦の被害であっても中絶禁止です。州外で中絶を受ける上では、本人は重罪の責務を課せられることはないとのこと。詳しくは、こちら↓の記事を参考にどうぞ。

また、7月8日にバイデン大統領より、中絶処置アクセスを守るために大統領命令が発足しましたが、オハイオ州ではあまりその効果がないとのことです。詳しくは、こちら↓の記事を参考にどうぞ。

最後になりましたが、8月2日は2回目の予備選挙投票日です。州議会の議員と選挙区変更案に関する予備選挙が行われます。その情報はこちら↓
https://www.ohiosos.gov/elections/voters/current-voting-schedule/2022-schedule/

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