日本でもっと知られて欲しいデイブ・ピルキーさんの世界

突然ですが、デイブ・ピルキー(Dav Pilkey)さんって知ってます?

こちらでは超有名人です!

っていうのはかなり大げさだけど、少なくても小学生の間では知らない子は居ないくらい超有名な方!

いや、小学生のお子さんをお持ちの方、もしくはかつてこの方の作品に夢中になったお子さんをお持ちの方、はたまたそんな小学生本人だった方なら、ピンと来るかもしれませんね。

そう、彼は去年こちらで公開された映画「Captain Underpants」(日本でのタイトルは「スーパーヒーロー パンツマン」、劇場未公開、DVD・ブルーレイ版のみ発売中)の原作者です。この「Captain Underpants」は、デイブ・ピルキー(Dav Pilkey)さん著作の児童書で、ピルキーさんはイラストも描くイラストレーターでもあります。


↑映画の日本語吹き替え版予告編の動画

さて、この「Captain Underpants」(スーパーヒーロー パンツマン)。うちの子達が今夢中の児童書で、去年映画が公開されたかと思ったら、なんと先週からテレビシリーズがNetflixでリリースされ、今子供達の間ではとーってもホットな話題になっております。

内容はいわゆる学校を舞台にした異色スーパーヒーローものなんですが、ちょいと下品なネタ、つまりお便所ネタの多い内容でしてね。かつて、常識的でない、この年齢にふさわしくない、権威に従わなくなるという理由で、幾つかの学校で読書禁止となったほど話題になった作品でもあります。

ちなみに、現時点でこのシリーズは1997年初出版以来12冊出版されていて、そのスピンオフは3冊発行されてます。また世界20カ国語に翻訳されていて、約7千万部の売り上げを誇っているそうです。

まあ、確かに小学男児が好みそうな内容なんですよね。でも女子にも読まれてるらしく、始終笑いありの、友情ありので、親としてお便所ネタがちょっと気になりつつも、一緒になってテレビシリーズを楽しんじゃってます(笑)

実はうちの息子たち、ちょっと前までこの作品についてはほとんど知りませんでした。2年前に初出版された「Captain Underpants」のスピンオフ作品である「Dog Man」を初めて読んでから、「Captain Underpants」を知ったという経緯があるからです。「Dog Man」は、「Captain Underpants」と違って、コミック漫画(graphic novel)になってて、対象年齢もキンダーガートン(日本でいう幼稚園年長)〜小学一年生くらいが適してるかもしれません。ちなみに、「Captain Underpants」は小学2年生くらいがちょうどいいかもです。(飽くまでも息子たちを観察して感じたことですがね。)

しかもこの「Dog Man」、「Captain Underpants」より少しお行儀いいスーパーヒーローもので、「Captain Underpants」の主人公であるハトルドとジョージが作者という舞台裏エピソードから始まります。体は人間で頭が犬という警官ヒーローのアドヴェンチャーをコミカルに描いてるストーリーで、漫画形式というのもあってか「Captain Underpants」よりわかりやすい内容だな〜と思いました。それなんで英語好きの日本の姪っ子にも送ったんで、英語の勉強にも役立つ作品かもしれませんね。

ホントはもっと掘り下げて「Dog Man」と「Captain Underpants」について語りたいですよ〜。でもそうなると、ずいぶん長文記事になってしまい誰も読まないと思うから、あっさりここでやめておきたいと思います(ってか、もうすでに長文になってるし。。。笑)

その代わり作者のデイブ・ピルキー(Dav Pilkey)さんの話題に戻るんですが、驚いた事に日本のメディアでは彼の事、ほとんど書かれてないんですよね。ググってもググっても、「Captain Underpants」(スーパーヒーロー パンツマン)の情報はあるけど、ピルキーさんのインタビューとか全く存在しません。いや、もしかして自分のググり方が悪いのかな?とにかく、こちらではYouTubeにもインタビュー動画やテレビ取材された動画などなどわんさかあるから残念だな〜と思いました。


↑英語ですが、こちらのテレビ番組で紹介されたときの動画。奥様も一緒に映っておられます。

実はピルキーさん、ここクリーブランド出身です。クリーブランドで生まれ、クリーブランド西側郊外のNorth Ridgevilleという町の小学校に通い、注意欠陥/多動性障害と学習障害をもっていたため、小学校時代は問題児だったとか。そのため廊下にある机でお仕置き時間を過ごすことが多く、その時暇を弄んで紙にイラスト描いたりコミック描いたりしてたのだそうです。「Dog Man」や「Captain Underpants」のアイデアが生まれたのもこの時だったとか。ちなみに、その頃をコミカルに描いた漫画もありますのでぜひチェックしてみてください!

もちろん彼が出版した本は、「Dog Man」や「Captain Underpants」以外にもたくさんありますが、一応私が馴染み深いものだけここで紹介しておきました。詳しく知りたい方は、英語ですがWikipediaご本人のウェブサイトを参考にしてくださいね。ホントはもーっと詳しく書きたいんですよね〜。注意欠陥/多動性障害と学習障害を乗り越え、あんな素晴らしい作家になった経緯は世界の子供達に勇気を与えてますからね。でもしつこいようですが、長文はあまり好まれないので、この辺でやめておきます。

あ、最後になりましたが、ピルキーさんの奥様は日本人の方で、ご自宅があるワシントン州ベインブリッジ島(Bainbridge Island)と静岡県南伊豆町とで半々時間を過ごされるそうです。息子たちが見せてくれたんですが、「Dog Man」シリーズにも日本ネタがちょっとだけ出てきますので、日本との繋がりは深いな〜と勝手ながら(笑)思った次第です。もちろんそのおかげで息子たちもピルキーさんに親近感を持ってるみたいで、私もついつい嬉しくなってしまいましたー。

とにかく、もっとピルキーさんワールドが日本にも知られて欲しいな〜と思います。いや、もしかしたらTVアニメシリーズが吹き替えされて放送されちゃったら、爆発的なヒットになったりして?なんて、密かに妄想を抱いておりますが。。。(笑)

いつか息子たちとピルキーさんのサイン会に行くのを夢見ながら、私も息子たちと一緒に「Dog Man」シリーズと「Captain Underpants」シリーズを読破してみたいです。

おかーちゃんも読書、がんばるぞ〜💪💪

【関連・参考ウェブサイト】
ググってて見つけた興味深い記事や動画を載せておきます。