金曜日にWordPress Japanの閉鎖について書きました。その後いろいろなサイトやブログで閉鎖告知に対する様々な反響を見かけ、改めて事の深刻さと共に『GPLソフト(オープンソースソフトウェア)を使用する』という事の本当の意味を考えさせられた私です。
今思い返すと、3年前に初めてMEをインストールした時、phpもMySQLも、はたまたGPLの意味さえもよく知らずに、興味本位でWordPressに飛び込んだ私でした。WordPress Japanのサイトやフォーラムも、まさかたった一人の有志によって運営されてたなんて思いもよらなかったわけです。そんな完全文系頭の私がWordPressに夢中になったのは、やっぱりカスタマイズの面白さと専門知識がなくても入りやすいという点でしょうか。カスタマイズに夢中になればなるほど、phpもMySQLの知識は自然と不可欠になっていき、WordPressのおかげで技術が上がったのは事実。使いやすさの基礎を作ってくれた、WordPress Japanがあって参考になったフォーラムがあってこそ、今の私があるような気がします。改めてWPJを運営してきたOtsukareさん、ありがとうございました。
さて、そんな中ふと思ったことがあります。それが、私みたいなカジュアルユーザーがたくさんいるのではということ。これからウェブデザイナーを目指してる人で、phpもMySQLの知識はないけど、とりあえずWordPressで自分を鍛えてみようと言う人。そこで、いったいどれくらいの人がオープンソースソフトウェアの意味を理解しているのでしょうか。前述にもありますが、私はGPLソフトの本当の意味を全く理解していませんでした。使用ライセンスが無料だから、その他の無料APIブログサービスと同じ感覚だったような気がします。だからMEを使いはじめた時は、すっかりフォーラムにおんぶ状態。フォーラムで訊けば、誰かが必ず助けてくれるから、無意識にオープンソースソフトウェアの意味を勘違いしてしまってたと思います。おそらく今回のWPJ閉鎖劇は、そういった私みたいな人たちには良い教訓だったのではと思います。
GPL下でリリースされたオープンソースソフトウェアを使用するという事は、全て自己責任なんですよね。起こりえる様々なリスクも理解しないといけません。たとえ有志によるサポートサイトがあっても、彼らは無償で運営してるわけですから、突然それが無くなっても文句は言えないわけで、彼らの善意を当然と思ってはいけないのです。
一方これから混乱を避けるためにも、オープンソースの意味と付随するリスクへの理解をもっと広めて行く必要があるとも思います。みんながみんな、ソフトウェア業界に目敏いわけじゃなく、GPLのオープンソースソフトウェアと聞いても全てのユーザーがその背景を理解してるわけではないと思います。そもそもオープンソースって、多くの人に使ってもらうというのも主な目的のひとつですよね。使いやすいとなると、どんどんユーザー数も広がっていくわけですが、逆に使い難いとなるとユーザー離れも激しく発生するわけで、使用上付随するメリットとデメリットひっくるめて非技術系ユーザーに分かりやすく伝えるのも重要かもしれません。
ということで、ソフトウェア業界やIT関係に疎い素人の目から感じた事を書いてみたのですが、もしかしたらそんな風に思ってるのは自分だけかもしれないし…。リサーチ不足の上で物を言ってる私でしたら申し訳無いです。とにかくオープンソースソフトウェアに対して考えさせられた私なりのつぶやきでした。ただ、これからサポートを求める側じゃなく、誰かをサポートできる側になれるよう自立していきたいなと…そう思うのでした。
最近のコメント