「嫌われる勇気—自己啓発の源流『アドラー』の教え」を読んでみた

前の記事でちょっと紹介した本「嫌われる勇気—-自己啓発の源流『アドラー』の教え」(著・岸見 一郎, 古賀 史健:ダイヤモンド社)をやっと完読しましたー。

十数年まえに、イエローストーン国立公園で出遭ったバッファロー。
十数年まえに、イエローストーン国立公園で出遭ったバッファロー。
いや、ホントに目から鱗!とにかく衝撃的な内容ではあるのですが、変な宗教まがいなものでもないし、心理学でもそんな専門用語が使われてるわけではないし、考えてみればごく当たり前のような気がするメッセージで、いたってポイントは超シンプル。今、人間関係に悩む人、自分を変えたいのに変えれないで悩む人、不幸せだと思いながら毎日を送る人に、ぜひぜひ読んでもらいたい一冊です。

この本が今、ベストセラーになってる背景には、おそらく現代日本が従来の概念ではもう限界!という地点にまで来ているのかも。日本の伝統的な思想・風潮は、ぶっちゃけこのアドラー心理学とはまったく正反対ですからね。空気を読むとか、縦の人間関係とか、。。。私が日本に住んでいた頃、どうしても耐えられなかった要素が、言葉や表現は本書とは直接異なるけど、私の解釈からすれば真っ向から否定されてる。「そう!そうなんだよ!」って頷きながら、且つ「そうか、私はこれで良いのか」と思える。。。そして、なによりも大きな勇気を最後に与えてくる一冊だと思います。

親に厳しく育てられ、親の期待という圧力の中で育ち、一方社会は足踏みを揃えなければ、出る釘は打たれるという風潮。結局は他者とうまくやっていくために、他人の期待に沿いながら生き、そうしなければ生き残れないというような空気。とにかく自分らしく生きれない。自分らしく生きれないから、人は悩み、人を羨み、劣等感にさいなまれ、他者とばかり比べては自己嫌悪に陥り、いつの間にか他人のせいにして不幸に生きている。あんな風に育てられたから、私はこうなった。あなたがこうだから私は不幸なのだ!と。そんな風に過去のトラウマに囚われ、どんなに頑張ってもなぜ理想の自分になれないのだろうか?と悩み、いっこうに前に進もうともしなかった。そう、数年前の私はそんな惨めな人間だったんですね。

今、誰かに「あなたは幸せですか?」って問われたら、迷わず私はこう答えると思う。

「はい、幸せです。」と。

これは自慢とかじゃないですよ。素直にそう思うから言葉にして、更に感謝もしたいんです。そりゃあ、今だって落ち込むことはあるし、果たしてこれで良いのか?って思い悩むことだってありますよ。でも人間はたぶん、そうやって立ち止まっては考えて、次の一歩を踏み出す勇気を見出しながら、今を生きてるんじゃないかなと思うんですね。

過去に囚われず、まだ来ぬ将来を心配するよりも、今を「真剣」に生きろとアドラーは言ってます。また、幸せに生きるキーワードは「共同体感覚」であり、それを得るには、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つの条件を実践せよと。自分という人間を受け入れ、他者を自ら信頼し、貢献することによって、安心できる自分の居場所を見つけるのが、幸福そのものなのかなと、私は自分なりに解釈しました。ちなみに、この辺について詳しく説明している記事があるので、以下ご参考にどうぞ!

実は面白いことに、このアドラーの教えを知ってか知らずか、まったく同じような思想で生きてる人が身近にします。この人は私の人生にとって、かなり影響を与えてくれてる存在。この本に出会う以前からずっと、この人のおかげで少しずつ自分が変わって行ったのも事実です。だから、今回この本を読み終わって、「これで、良いのだ。」という励ましと勇気をもらいました。

。。。なーんて、ちょいとシリアスな投稿になっちゃいましたが、私はこのブログを通してで会ったこともない誰かにも貢献したいなって。おっさん女子で、大した容姿でもない、ごく普通の自分だけど、このブログを読んでる画面の向こうのあなたが、笑ってくれたり、楽しんでくれたり、頷いてくれたりしたら、はたまた渋い表情で考え込んだりなんかしてくれたら、それ以上に嬉しいものはないですねー。

だから、今日も最後まで読んでくれて、みなさんありがとさんぺい~~~:D

参考記事

コメント

  1. みなみ さんの発言:

    どう考えても結局は、自分することしかできない気がします。
    みんなと同じ事をする人はそれ以外できないんじゃないかな?
    なので、やっぱり自分に正直になればいい気がします。
    個人的には ドン・ミゲル・ルイスの本もおもしろいと思いましたYO!

    1. endunham さんの発言:

      ホントだねー、自分に正直が一番だ!
      あと感情の切り替え術も必須だと、最近育児して思うわ。

      ドン・ミゲル・ルイスか~。はじめて知ったぞ。
      私もアマゾンでぽちっとチェックしてみようかな♪
      みなみん、サンクス~!

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