【心に残った映画3作品】その壱

最近立て続けてに社会派ドラマ的映画をDVDで観ました。そのうち3作を3回に渡ってちらっとメモっておきますね。

『路上のソリスト』(原題:The Soloist

実在するホームレス天才音楽家と彼を見出したコラムニストのお話です。あらすじは、以下シネマテゥデイより引用。

バイオリンを演奏する路上生活者のナサニエル(ジェイミー・フォックス)に出会ったロサンゼルス・タイムズの記者ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)。かつてジュリアード音楽院に在籍し、チェロを演奏していたというナサニエルに興味を抱いたロペスは、ナサニエルの人生について調べ始め、連載コラムの題材にしようとする。



実は私、報道番組『60ミニッツ』(原題:60 Minutes)の再放送でこの映画の存在を初めて知りました。ちなみに『60ミニッツ』は、当ブログで何度も登場してる、CBSテレビの御長寿報道番組ですね。『60ミニッツ』では、映画主人公であるナサニエル・エアーズとスティーヴ・ロペス本人のインタビューでした。

この映画が心に残った理由には、ジェイミー・フォックスとロバート・ダウニーJrの熱演はもちろんの事、この主人公ナサニエルがクリーブランド出身であるという事でしょうか。ナサニエルの過去が劇中登場しますが、やはりクリーブランド時代の場面はクリーブランドで撮影されたそう。(地元ネタ:ダウンタウン周辺のCuyahoga riverに架かる橋には見覚えがあるかも。)
それと映画は、ロサンゼルスのホームレス問題とその背景がうまく描かれてるとも思いました。ホームレスに行き着いてしまう人達の中には、ドラッグジャンキーだけじゃなく、医療費を払えなくなって破算してしまった人達、ナサニエルのように精神疾患を患った人達などいろいろ。ある意味、社会がどれだけホームレスという存在を軽視・無視しているのか、そしてその根底にある問題が理解されてないといった社会問題を深く考えさせられる作品でした。たぶんそれは、ロスだけの問題じゃないと思います。アメリカはもちろん、日本でも同じような事が考えられるのではと。(どこかで拾い読みしましたが、日本のホームレスの大半は精神疾患を患ってる人達だそうです。)

また、映画の主人公二人の友情をきっかけに、ナサニエルの妹さん(もしくはお姉さん)が先だって精神疾患者をサポートする基金を設立しているようです。

それにしても、ロバート・ダウニーJr。彼は歳を重ねるごとに、凄味のある演技をしますね。彼が出演する作品もなかなかグッド。私の中では、ジョニー・デップに続いてお気に入りかも 🙂

【参考サイト】