いじめの苦しさは、いじめられた人間にしかわからない

実は独立記念日ウィーケンドはニューハンプシャーでした。珍道中の旅だったんで、ここでちょいと書こうかな~って思ったんだけど、2、3日前に飛び込んできたニュースがどうも気になってね。ついついそっちの方を書いちゃいます。っていうか、あまりに酷いニュースだったんで、書かずにいられなかったと言うべきかな。その関連最新ニュース記事がこれ。

岩手中2死亡 「先生に助け求めていたのに…」男児の父親が悲痛な訴え

岩手県矢巾町で起きた中学生自殺事件。詳しくは元記事を読んで欲しいのですが、なにが酷いって、言うまでもなく学校と担任の対応ですよね。あれは、酷いというしか言いようが無い。何度も生徒がいじめについてSOSを発していたにもかかわらず、担任は無視してたって。。。先生というステータスどうのの前に、人間としてこの先生はいったい何?っていう怒りが込み上げて来ました。

こうも今回の事件に関心がある理由には、ただ単に故郷岩手だからとか、自分も人の親であるからという理由だけじゃなく、実は自分もいじめられた経験があるからです。被害者が受けた身体的・精神的ないじめに比べたら、私が受けたものなんて、今思うとホントに大したことはないけど、これだけは言えますよ。

「いじめ」というものは経験した者にしか分かりません。
そして、学校という小さな社会に生きる子供にとって、頼れるのは親と先生だけなんです。

幸い私の場合、両親が私の異変に気づいたという事と、即対応してくれた担任がいたので、「死」というものは頭さえかすまなかった。しかも、当時私がいじめられた理由がいじめの対象になっていた同級生をかばったため、一緒に仲間はずれになったという、いわゆる矛先が緩い、まだまだ生ぬるいものだったから、そんなどん底を見ることはなかったのかも。

そのいじめの対象になってた同級生はやがて学校を休むようになったけど、担任が学級会議みたいなのを開いて、それぞれの事情を聞いていじめを無くすように促したのは覚えてます。その先生は、登校拒否をしてるその子の家に何度も足を運んでて、ついに彼女が登校し始めたし。とにかく真剣に生徒の問題に取り組んでくれた熱血先生でした。今思うと、あの先生のおかげでいじめられてた子も救われ、私もクラス全体も救われたんじゃないかなって思うんです。

それにしても、ここ最近こういったいじめに関する事件が多いですよね。学校側の対応の落ち度がよくニュースで表沙汰になるような気がします。なんだか真剣に親身なってくれる熱血先生って、もうこの世にはいないのでしょうか?今の学校ってそんなに冷たいんですか?

亡くなった生徒の気持とわが子を失った親御さんの気持を思うと本当に切ないです。

故郷岩手には姪っ子や甥っ子がいるので、このニュースはこれからも目が離せません。亡くなった生徒の命を無駄にしないために、なんとか教育委員会をはじめ、市民・県民が一丸となって、この問題について真剣に取り組んで、実行可能な対策を打ち出して欲しいものです。明日はわが身と肩を震わせてる子供たちは、きっと想像以上に沢山いるだろうから。。。