輝く余生のため

あまり湿っぽい話題は避けたいけど、やっぱり自分の生活の中心になりつつあるので、ちょこっと書いときますね。
そういう話題が苦手の方は、どうぞお気軽にスルーしてくだされ。

最近いろいろと、こんなことを考えてます。
もしペットが不死の病に倒れこの先長く無いとなり、化学療法しか延命の余地がないとなった時、延命させると言う事は果たしてはペットのためになるのだろうか?そして、最大の生きる喜びである食事や遊びが出来なくなったら、飼い主が出来ることはいったいなんだろうか?などなど。

うちのクロちゃん、5歳9ヶ月。やっぱり癌でした。まさかこんなに早くこんな事が起こるなんて…。とはいえ、大型犬は長生きしないと言う事もあって、まあ、これも来るべきしてやって来た運命なのでしょうね。しかも、今のところ本人全くもってすこぶる元気。よく食べるし、よく遊ぶし、よく運動します。最終的な癌確定が出た今でも、やっぱり信じ難い事実です。

きっかけは、ある時突然、水の摂取量と排尿の量が増えたことでした。軽く心配になったので、行きつけの獣医さんへ直行。血液検査をしてもらったら、血中カルシウム値が高いので専門医を紹介されたんです。そこで、レントゲン、エコー検査、血液検査などなどをやって、胸に2センチ程度の腫瘍が発見されました。更なる検査として腫瘍の細胞抽出検査をし、出た結果が悪性リンパ腫 (Lymphoma)、つまりリンパ腺の癌です。

一応早期発見だったんですが、リンパ腫は全身に広がる癌で癌細胞を摘出できるわけではなく、たとえ化学療法を施しても完治することはない不治の病。余命は長くて一年、早くて2ヶ月と言い渡されました。治療の選択は化学療法、もしくはステロイド薬投与。もちろん化学療法の方がかなり効き目がよく、その専門医もこれしかないと言わんばかりに勧めてきました。

でもそこで、私達は悩みました。犬への化学療法は副作用が人間程少ないし、なによりも80%~90%の確率で癌細胞の抑制が可能であるとのこと。とはいえ、週一回の通院と避けられないなんらかの副作用に苦しむであろうクロちゃんの気持ちを考えたら、いったいそれで本当に良いのだろうか?と。たとえ1年延命したとしても、末期で苦しむ時間がこの先無いと約束されたわけではない。そして、死というものは絶対に避けられない。クロちゃんは、いったいどうしたいのか?どうしたらあの子の幸せを維持できるのか?などなど、本当に悩みに悩み通しました。

化学療法を現在行ってる友達や、過去に癌でワンコを亡くした人の話を聞いたり、ネットでもいろいろ調べてみました。結果、私達は化学療法をしないという決断に達したのです。幸いにも行き着けの獣医さんは、すごく親身になって相談を聞いてくれました。私達の決断を尊重し、クロちゃんが余生を心地よく過ごせるために、化学療法で使用する投与薬のひとつであるステロイド薬、プレドニゾン(Prednisone)を与え、2週間ごとに調子を見ながら服用量を調整していくことになりました。

おそらく私達の決断に反対する意見は多いと思います。人間の場合でも本当に賛否両論なテーマですよね。正直私は化学療法でもなんでもしてあげたいかったです。でもうちの人が長く苦しむクロちゃんを見たくないという気持ちを尊重してでの結論です。きっとこの先、私も何度も自問自答しながら、クロちゃんの面倒を見ていくことでしょう。本当にこればっかりは難しい問題ですよね。これからクロちゃんにとっても、私達にとっても大変な闘病生活になっていくと思います。でも、太く短い生涯になるように、この子のためになんでも出来る事をしたいです。大好きなドッグパークにも連れて行き、美味しいものを好きなだけ食べさせ、好きなだけ遊ばせ、とにかく思いっきり甘やかせるつもりです。

さて、今まで10時間我慢できたクロちゃんのおトイレ習慣は、3時間から4時間に短縮されました。
夜中3時に起きておトイレをさせるのはけっこうキツイです。おむつ購入も思案中ですが、とりあえず今はがんばるしかないですね 😐

コメント

  1. きりちゃん さんの発言:

    endunhamさん、辛い選択でしたね 😥
    どんな療法を選ぶかってのは決して単純な選択じゃない。いっぱい悩んだでしょうね。気持が伝わってきます。

    私も約2年前に猫を失った時、高額な健康食品(グルカンとかいうもの)を飲ませたり、病院で気付けの注射を打ってもらったりしましたが、あの気付けの注射というのは、内臓が死にかけてるのに、細胞を生かしてとりあえず死なせないものなんですね。
    結局、吐血して、それがのどに詰まって窒息死しました。(あ、書きながら泣けてきた)

    もしあの時注射をしてなかったら数時間で苦しまずに息を引き取っただろうし、吐血で窒息なんて事もなかったかも・・・って考えたりもします。
    どちらを選んでも後悔はあるかもしれないけど、自然死というのもいいかもしれないと思うようにもなりました。

    夜中起きのトイレ、大変だけど身体をこわさないように気を付けてね。
    応援してます 🙂

  2. endunham さんの発言:

    きりちゃん

    コメントありがとうです。そして暖かい応援、サンクス!
    そういえば、きりちゃんも「きりちゃん」猫(←間違ってたら、ごめんなさい)を亡くしたんだっけ。きりちゃんが2年前に経験したように、きっと私もいろいろ後悔とかしちゃうんだろうな。。。でも、どちらを選んでもそれこそ、避けられないことなのかもね。「きりちゃん」猫の壮絶な最後、本当に辛かっただろうね。やっぱり私も想像すると辛いな。
    夜中起きのトイレは、やっぱり体が持ちそうがないから、いよいよオムツ対策かしらん。
    がんばりまーす!

  3. yutaka さんの発言:

    おはよう〜
    「輝く余生のため」ってタイトルだったのになんと辛いエントリーを読んじゃいました。クロちゃんまだ若いのに… うちもむか〜しむか〜し「トット」ちゃんというヨーキーがいました。黒柳徹子の「窓際のトットちゃん」って本からつけた名前なんです(笑) 生後三ヶ月の子供でしたが13年一緒に暮らしました。でも家に連れて帰った翌日から風邪をひいて一ヶ月ぐらい毎日獣医通い。でも元気になり家族の一員として13年暮らすことができました。エントリー読んでその頃のことを思い出しています。endunhamさんの今の気持ちほんとによく分かります。タイトル通りクロちゃんの「輝く余生のため」に出来ることはなんでもしてあげて下さい。でもendunhamさん身体こわしちゃだめだよ!
    わんちゃん可愛いんだよねぇ〜 ですからアイコンもずっとワンコなんですよね(笑) では又

  4. endunham さんの発言:

    yutakaさん

    おはようさんです!
    湿っぽい話題にコメントくださってありがとうございます。
    そういえば、yutakaさんも犬好きでしたね!
    コーキーのトットちゃん、13年も一緒に暮らしたんですか。yutakaさんのアイコンは、トットちゃんの化身!? 🙂 (ついったでは、またまた進化を遂げてましたね!)
    そうそう、獣医通いして、下の世話をしたり。大変だけど、ホント我が子を育てるのと一緒で、とっても貴重で愛しい時間ですね。

    >>でもendunhamさん身体こわしちゃだめだよ!

    大丈夫です!お気遣いありがとうございますね。
    私もぶたちゃんからわんこに進化しようかな~♪ 😀

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